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●フェアアイルセーターの編み方
伝統的な編み方は、裾から肩までずっと輪編みをし、袖ぐりとえりぐりの部分は後でハサミで切り開いて、そこから新たに目を拾う、というものです。また、基本的に模様は、中心から左右対称、1段の中に使う色は2色までと決まっています。ご自分でデザインするときは、このようなことを念頭におかれると良いでしょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると、リズムに乗って編めるようになります。ぜひ、この伝統的な編み方にチャレンジしてみてください。
<用意するもの>
●4号玉なし棒針2本
●ゴム編みがゆるくなる人は、3号か2号も必要
*私の場合は、フェアアイルを編む専用の、金属製の長い針を使っています。
これは、長さ40cm、日本の編み針の4号と5号の間くらいの太さで、ニッティングベルトを使って編みます。(写真1) しかしこれはお持ちでない方が多いと思いますので、その場合は普通の棒針でもちろん大丈夫です。
●シェットランドヤーン(写真2)
*日本の同じような太さの糸でも、編めないことはありませんが、フェアアイルセーターは後で編地を切り開くため、切ったところがほつれてきてしまう可能性があります。
その点シェットランドヤーンは、糸同士が絡み合って、はさみで切ってもほつれにくいという特徴があります。また、仕上がりの総重量もとても軽く、編地は薄いのに、とてもあたたかいです。
●はさみ、定規、電卓、アイロン、かぎ針
★ゲージは、だいたい50目あれば大丈夫でしょう。50目前後になるように、模様合わせをします。
●指でかける方法で、作り目をします。
●スワッチは、模様編みから始めてもよいし、ゴム編みから始めてもかまいません。ゴム編みから始めたほうが、編地が丸まるのを防ぎますが、私は全体の模様を見てからゴム編みの色を決めたいので、模様編みから編んでいます。
また、長年フェアアイルセーターを着ていると、着脱のときにゴム編みのところが伸びてきたり、ゴム編みの端が切れてきてしまうことがあります。そんな時、ゴム編みを最後に編んでおけば、修理もしやすい、という利点があります。
*フェアアイルセーターは、基本的には模様編みの目数とゴム編みの目数が同じです。(ゴム編みは4の倍数の目数なので、そのための調整はありますが)
ですからゴム編みが広がってしまう場合は、針の号数を1〜2号小さくすると良いでしょう。(ちなみに私は、模様編みはニッティングベルトを使って、金属製の針で編み、ゴム編みは2号の輪針(日本製)を使っています。)
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●1段目の最後まで行ったら、5cmくらい残して糸を切ります。
●フェアアイルは、ずっと表(おもて)だけを見て輪で編みます。ですからスワッチも、輪編みではありませんが、表だけを見て編みます。つまり、段の最後まで行ったら、そこで一度糸を切り、再び次の段の最初に糸を結びつけて表編みをする、というのを繰り返していきます。(編む方向は一方通行)
●2段目からは、いよいよ模様編みが始まります。まず、2色の糸をそろえて玉結びにします。(写真3)
●1目編んだら、玉結びのところまで糸をひきしめます。(写真4)
●模様編みをして、最後までいきます。
●糸を5cmくらい残して切り、そのままにしておきます。(写真5)
(この段階で糸の終わりを結んでしまうと、次の段を編んだ時に、端の目がゆるんで、大きくなってしまうので)
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●2段目と同じく、2本を玉結びにして段の最後までいきます。
●3段目が編み終わったら、糸を切る前に、2段目の切ったまま置いておいた糸2本を、しっかりと結びます。(写真6)
●3段目の糸を5cmくらい残して切ります。
●4段目以降は、これの繰り返しとなります。1段で1色しかない時は、前の段の糸に結びます。
●ポイントは、ゆるまないようにきっちりと編むことです。シェットランドヤーンはとても軽いので、目がつまっても重くはなりません。きっちりと編んだほうが模様がきれいに出ると思います。
●模様編みの裏の渡り糸が6目以上になる時は、糸同士を絡ませて編みます。
●シェットランドでは、右手に2本の糸を持つやり方が一般的です。(地糸は人差し指、配色糸は中指)しかし、必ずこうでなければならない、というわけではありません。右手と左手に1本ずつ持つ編み方が編みやすければ、それでもかまいません。要は、自分が一番やりやすい方法でやる、ということです。
●早く、きれいに編むためには、地糸を持つ指と、配色糸を持つ指を一貫させることです。こうすれば、どちらの糸で編むか考えず、スムースに編め、間違いも少なくなります。また、裏の渡り糸が、地糸は上、配色糸は下、というふうにすると、配色糸が目立つように見えるので、編みあがりの模様の出方も、多少ですがきれいに見えるようです。(あくまでも私の見解ですが)
●編んでいる途中で、ゲージが変わらないように、時々確認しながら編むと良いでしょう。
●編みあがったスワッチは、一度水通しをして、編地を整えます。水通しをする前の編地は、裏の渡り糸がつれていたりして、編地が縮まっているので、この状態だと正確なゲージが測れません。横方向、縦方向に手で伸ばし、完全に乾くまでそのままにします。もし気になるようなら、軽くスチームアイロンをかけます。この時アイロンは編地に押し付けてしまうと風合いがなくなってしまうので、少し浮かせた感じでかけます。アイロンは、それぞれの人の好みもあるので、かけなくてもよいです。私は、編地のでこぼこ感がなくなり、模様がきれいにでるので、かけています。(私の使っているのは、ニット専用のアイロンです。かなり強いスチームが出ます)
●こうして編みあがったスワッチを元に、ゲージをはかり、いよいよセーターの製作にとりかかります。(写真7)